桜ほころぶ 大地動乱の時代

 
イメージ 1
 
イメージ 2
 
イメージ 3
 
イメージ 4
 
イメージ 5
 
イメージ 6
 
 一昨日のせせらぎ公園でほころびはじめていた桜です。離れて眺めるには8分咲きあたりが一番きれいです
 
が、クローズアップで撮って見るにはこのくらいがいいですね。明日の天気予報欄には雪だるまが。今日も寒い
 
日になりそう。開きかけた花びらもまた閉じてしまうでしょうか。
 
                        大地動乱の時代
 
 この前「日経サイエンス」6月号の特集をもとに、9世紀の貞観地震津波(869年)が今回とほぼ同
 
規模だったのではないかと書きました。同じ特集で中島林彦がこの世紀に起きた他の自然災害に
 
ついても解説しています。それによると:6年前の863年、富山県から新潟県にかけて大地震があ
 
り、いくつかの島が壊滅し、家屋・人命に多くの被害が出ています。翌864年には富士山が噴火し
 
て、一つの湖であったところに「青木が原」、西湖、精進湖ができました。同じ年阿蘇山も噴火。3年
 
後の867年には 別府市 に近い鶴見岳と、再び阿蘇山が大噴火。次の868年には兵庫県西部でM
 
以上と推定される直下型地震。そして869年の貞観地震。この年は熊本に地震があり、さらに台
 
風または津波で耕地数百里が水没したようです。
 
 その後の871年に山形・秋田の鳥海山、874年に鹿児島で開聞岳が噴火。878年には関東大地
 
震があり、東京・埼玉・神奈川で大きな被害が出ました。880年に島根県M7以上と推定される地
 
震。881年に京都などで地震。887年には貞観地震級の南海大地震が西日本を襲います。40年間
 
近く続いた噴火と地震の大地動乱は890年代にようやく収まり、その後40年間は古文書に大災害
 
の記録がありません。
 
   21世紀に入ってから日本で起きた大きな噴火と地震は次の通りです。2000年:三宅島大噴火。
 
  2003年:十勝沖地震(M8) 2004年:中越地震(M6.8 死者行方不明者65) 2007中越沖地震(M
 
  6.8 死不15 ) 2008:岩手宮城内陸地震(M7.2 死不23) そして今年の311。9世紀と同じように今
 
  回も大地動乱の周期に入っているのだとすると、311で終わりではなく、今後2,30年は大きな噴火
 
  や地震を覚悟しなければならないでしょう。気が滅入り考えたくない想定ですが、祖先がとにかく9世
 
  紀を生き延びたから、いまわたしたちがいます。