土手のキツネ

 そらさん、エゾヤナギは大きいものだと15メートルくらいになります。あまり高いものは花穂を撮るには遠いの
 
で、2から5メートルくらいのものを被写体にしました。美幌川せせらぎ公園にヤナギの類がたくさんあります。
 
ニセアカシアとともに川筋の代表的な木ですね。
 
イメージ 1
 
イメージ 2
 
イメージ 3
 
イメージ 4
 
イメージ 5
 
イメージ 6
 
イメージ 7
 
 2週間ほど前、土手に雪が残っていたころの写真です。今月に入ってから屈斜路湖畔で会ったキツネには、毛
 
が生え変わる時期なのか、薄汚れたボロ雑巾みたいなのもいましたが、このキツネはまだ毛並みがしっかりして
 
います。このあたりの美幌川沿いを縄張りにしている個体のようで、土手際の家の人はしょっちゅう目にしている
 
そうです。夜の間に庭を荒らされるのは困るけれど、野生の獣が住めない土地もさびしいですね。
 
 
 東京、北海道などの知事選挙で自民系の現職が圧勝しました。わたしが都民でも今回は投票したい候補はい
 
ませんでしたが、それにしても今度の大災害を「我欲の報い」なんて言う人がダントツとはね。北海道でも積極的
 
に押したい候補はいませんでした。原発を推進してきた現職よりはましかと、原発廃止を掲げた民主党系候補に
 
投票したのですが、3分の1ほどしか票が取れていません。
 
 きちんとした青写真は当選してから数字に詳しい官僚を駆使して完成すればいいことだけれど、どんな方向に
 
社会が変わることを望んでいるかを示す大きなビジョンが提示されていないとわたしは選べません。みんな有権
 
者の機嫌をとるような小さな政策を示すだけです。そして当選してしまえば、カネがあったり各種組織を牛耳って
 
いたりする人々の声には逆らう様子がありません。ただ彼らのなかの対立を利用し調整する自分の権力を喜ん
 
でいるみたい。迫り来る文明崩壊の危機を語り、それを逃れられる社会の方向を打ち出す人がいれば、喜んで
 
投票するけどね。
 
 いまの「民主主義」はけっきょくカネで操られているのかなー。すぐれたビジョンを持っていても、カネも名声も
 
既成大組織の支援もなければ、立候補できないもの。すでに権力を確立している既成組織は、彼らの権力基盤
 
を掘り崩すようなビジョンを持つ人は押さないし。けっきょくわたしら、期待のもてない誰かにお墨付きを与える役
 
を果たすだけじゃないですか。自分たちの権威のために最後の一本の木を切り倒す命令を下す首長の後につ
 
いていって、けっきょく全員滅んだイースター島の住民みたいになるんだろうか。