朝の街並

 そらさん、そうですね。おたがい不安を抑えて、より深く考えるきっかけにできるといいですね。
 
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 長くは続きませんがが、赤みがかった朝陽を受けて、街が生まれたてのように新鮮に見える時間があります。
 
 
 今度の災害はわたしの心の奥に埋もれていた不安を引きずり出したのかも。灯りの消えた三條市郊外。杏の
 
木の下で家族が身を寄せ合って、爆撃から帰る米軍機のエンジン音を聞きながら、遠くに赤々と燃え上がる長
 
岡の空を眺めていた夜の記憶。5歳だったでしょうか。毎日空襲が続いて大勢が死に、空腹に苛まれ、非日常に
 
も慣れるしかない時代でした。そんな時期に母が産褥熱で死にます。自分の食を削り子どもたちに食べさせるく
 
らしの帰結だったかもしれません。
 
 地震津波・洪水、疫病、戦災、飢饉などは大昔から繰り返し人を襲い、近代以降はそれに経済恐慌が加わ
 
り、現代はさらに無差別テロが。惨禍と惨禍の合間が続けば不安を抑えて大禍ない日常に埋没できます。抑え
 
られた不安は知識や芸術の原動力になる一方で、精神病理の原因を増加させたりもします。抑えきれない不安
 
は宗教をはびこらせ、権力と結んだ宗教がもう一つの災禍になることも。さらに、ファシズムのような強権政治を
 
目指して、あえて不安をあおる人も。どんなに不安でも、自分の頭で考えることをやめて時の潮流に身を任すわ
 
けにはいきません。
 
 
 政府は復興税の創設を提案するつもりのようです。応分の負担を拒もうとは思いませんが、間でかすりを取ら
 
れ、被災者・国民に届く分はやせ細るのではないかと、心配になります。原発再建のような「復興」には1円も払
 
いたくありません。火事場泥棒みたいな投資家や、「戦犯」なのに焼け太りを狙う企業家・官僚・政治家・学者を喜
 
ばせるのもいやです。儲けた者勝ちの社会を改めると宣言し、これからあるべき社会のビジョンをいっしょに作ろ
 
うと言うのなら、できる協力は惜しみません。