夕雲

 サイタマンさん、透き通る羽の美しさに気づいたのはわたしも初めてです。冬は他にも、ガラス、氷、雪などが、
 
透過したり乱反射したりする光でわたしを楽しませてくれます。ただどれも角度や陽の位置が変わると失われる
 
はかないものです。旧石器人からアイヌまで、昔の人は光の美しさを手元にとどめたくて、わざわざ糸魚川の海
 
岸から北海道までヒスイを取り寄せたり、南海産の貝殻を珍重したり、ガラス玉や硬貨で身を飾ったりしたのでし
 
ょうね。いまの人みたいに高価だから欲しがったのではなくて、ただきれいなものが好きだったのだのでしょう。
 
腐るから証拠は残っていないけれど、鳥の羽も身につけて楽しんだと思いますよ。
 
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 冬は遠出しなくても身近にきれいなものがいっぱいあるからスキ。移り住んですぐのころ、冬は被写体が乏し
 
いなんてどうして思ったんだろう。花や緑はないけれど、いまはアップしきれないほどどんどん写真がたまるの
 
に。内地から旅に来て、よく知られた名所や風物を訪ねるみたいな気分があったのかな。
 
 どか雪が来るとうんざりするけれど、晴れてさえいればむさい庭さえも白くたおやかな曲線を見せてくれるし、
 
雪景色には飽きないなー。どんよりした天気が続く越後の冬とは大違い。あれに堪えているのだから、本州の雪
 
国の人は根気強くもなるよ。耐え性のないわたしだから、明るく開放的なオホーツクの地で生涯をしめくくられた
 
ら幸せというもの。