白鳥が寒そうに
サイタマンさん、行ったのですか、三内丸山に。わたしも行きたいとは思っていたのですよ。でも、サイフや椎間
板ヘルニアに引き止められて、なかなか腰が上がらなくて。六本柱の上に屋根があったでしょう。あれには議論
があるみたいですね。もともとは柱だけだったという説も。まあ復元に想像が混じることは避けられないでしょうけ
れど。
鳥ですね。色彩の乏しい湖にぽつんと立っている小さな姿はなんだか寒そう。でも片足を羽の中に引っ込めて温
めたり、縮こまって石みたいに固まったりはしていないから、まだそれほど感じてはいないのかな。
もう少しするとこのあたりも厚い氷で覆われ、少し奥のほうでワカサギ釣りが始まります。そのころには屈斜路
湖の温泉が湧く岸辺か濤沸湖の白鳥公園に引っ越すのでしょうね。他の仲間みたいに渡りから直行せず、初冬
と春先にここで憩うのが習慣になっている群れがいるのです。喧騒を避けて、家族水入らずで静かなときをもち
たいのかも。人が餌をやる密集した場所では、仲間や他の鳥としょっちゅういさかいが起きているので、子どもの
教育によくないと思っていたりして。
鹿児島のナベヅルに高病原性ウイルスが発見されたとか。うっかり鳥に触ったりはできない時代になりました。
何も知らない昔の人は、そんな心配せず獲ったり調理したりしていたのに。縄文時代の日本の総人口は26万人
ほどとか。広い大地に散在していたから、ウィルスは人から人への感染で増殖する間もなく消えたのかな。疫病
は文明の病です。大集落や都市に密集した人、遠くまで出かけて頻繁に交流する人が、病原体の大きな培養地
になりますから。