丹頂鶴久しぶり
2月に国際ツルセンターでじっくりと、6月に野付半島で遠い姿を見て以来ですから、丹頂鶴に会うのは久しぶ
りです。彼らの季節になりました。渡り鳥ではないのでずっと道内にはいます。でも、餌が豊富な時期には道東
にたくさんある湿原や水辺に散っているので、めったに目にすることがありません。これから雪解けまでは、鶴居
村や釧路市に数箇所ある給餌場と凍らない特定の川などにたくさん集まってきます。会いに行けば会える季節
になったということです。
道内の鳥類としては最大でしょうか。翼を広げれば2.5メートルになるというオオワシより大きいようです。それ
になんといっても姿が優美。白鳥は水に浮いていると絵になるけれど、不恰好な足が見えると興ざめです。その
点鶴はつま先まですっきりしています。羽は晴れた日にふつうの露出で撮るとぼけるほど真っ白です。名前の由
来である頭頂の赤はいいアクセント。これが見えないとなんとなく物足りないような。
羽を広げた舞い姿も撮りたかったのですが、この日は静かでした。求愛ダンスが始まるのは2月以降でしょう
か。最後の写真に写った一羽、羽が乱れて群れから離れていました。誰かと喧嘩して気まずいのか、縄張りを荒
らすよそ者としてみんなにつつかれたのか。