幌岩山の展望台
こともあるダートを登りつめると、幌岩山展望台の駐車場があります。この日は秋晴れにめぐまれ、すでに道内
や本州のナンバーをつけた先客が何台も駐車していました。そこから徒歩で登る急坂の先に、サロマ湖を一望で
きる展望台が設けられています。
西方の畳み込む丘陵から北へ東へとカメラを振りながらシャッターを押すと、サロマ湖のほぼ全貌が映像に記
録できます。ここから見れば、湖とオホーツク海を隔てる砂洲は、高い波にすぐ乗り越えられそうな頼りない線で
す。でも左の砂洲には漁師や農家の集落があります。その家々が海水に浸かったとは聞きません。開口部に近
い先端にキャンプ場もあります。波には侵されないものの、冬に入り込んだ流氷によって湖の養殖漁に大きな被
害が出たことがあって、何年も開口部の工事が続いていました。この日望遠で覗いてみたら、ほぼ完工している
ようです。
ブルーの湖水に漁船が描く白い航跡が好きです。湖に突き出したナイフのような形の岬はキムアネップ埼。そ
の先にサロマ湖東岸の栄浦が見えています。帰り際に駐車場脇で、淀みに集まる泡のような花が目に留まりま
した。帰路にはサロマ湖に沈む夕陽が見える場所があるのですが、この日も家の改修に釧路から職人さんが来
ているので、昼に間に合うように帰宅しました。いつか撮りたいと思っています。