八月の湿原で
オリオンさん、小さな子どもはかわいいですね。わたしの夢に出てくる息子はいつも子どもです。今は孫二人
(もうすぐ4歳の兄と生後25日の弟)の写真を部屋に飾っています。
八月の釧路湿原温根内で出会った生き物たちです。まずビジター・センター裏手の林で出迎えてくれたのは、
キツリフネとツリフネソウ。茎の先が花の根元でなくて筒状の花の胴体につながっているさまから、吊るされてい
る舟を想像し、「吊り舟」という名になったのでしょうね。林間の軌道敷跡から湿原のなかに敷かれた木道に入る
草が茂って、どれがあの水草だったかわかりません。
がまの穂はいつ見てもおもしろい形です。群生するサワギキョウ(そのうちにまとめてアップします)の水色を楽
しみながら木道を歩いていると、時々ひょこっと姿を現します。なんて言ったかな、あのフランクフルトソーセージ
を厚い衣で包んで油で揚げて、割り箸みたいな棒に刺した食べ物、あれにそっくりじゃないですか。小さな握りこ
ぶしみたいな形の実を付けているのは、ヒメカイウでしょうか。
6月には絶えず聞こえていた野鳥の鳴声があまり聞こえてきません。繁殖期が終わったからかな。それでも木
道が潅木の茂みを抜けて芦原にかかるあたりで、姿を見ることができました。黒っぽい二羽はキビタキかもしれ
ませんが、これだけ遠いと何とも言えません。最後のはノゴマみたいですね。