天上の花園 ①赤系
た。
昨日の大雪山系旭岳五合目の高原には、いたるところに雪渓が残り、お花畑が広がっていました。ごく短時間
陽が射すことはあっても、ずっと雲がかかり霧が流れていましたので、雪を頂く山々は展望できませんでした。そ
れでも、暑くもなく寒くもないさわやかな空気のなかで、アイヌがカムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)と呼んだ高原の
1.7キロを2時間以上かけて歩き、すばらしい時間を過ごしました。
一昨年も同時期に登りましたが、今年はだいぶ雪解けが遅れているようです。旭岳ロープウエーの終点、姿
見の池駅(標高1600メートル)の前をはじめ、自然探索道沿いに点在する池には、まだ氷が残るところがいくつ
かあります。後退する雪渓を追って花開くチングルマは最盛期に少し早く、その代わり、うす紅色のエゾノツガザ
クラ、紫がかかったエゾコザクラ、白いイソツツジやキバナシャクナケが大きな群落になっています。
紹介したいお花畑の写真だけでも一回分をオーバーしますので、二回に分けます。今日はエゾノツガザクラ、
エゾコザクラを中心とする赤色系を、次回は白色系を載せます。花々のクローズアップ、雪渓、噴煙、池などの
写真はまた別に。
往復400キロ近い運転ですから、いまのわたしには日帰りはちょっときついの距離です。でも、例によってご近
所のHoさんが同行し、全行程ハンドルを握ってくれました。彼は山ろくから歩いて登り、高原をゆっくり散策した
わたしと合流して、帰りのロープウエーはいっしょに。ほぼ同じ年齢なのに本当にタフな人です。