だれを待つヒメシャクナゲは頬を染め
そらさん、トマトなんか、トマトソースにするので、20本ほど植えますから、苗を買ったら2000円にもなりま
す。ですから、秋に種を取って3月に室内で発芽させ、5月はサンルームで育てます。買うのはキューリ、ピーマ
ン、青ジソの合計10本。他の野菜や花はすべて直播きしたり苗から育てたり。
クレマチスさん、わたしは今年空き地の境目をスコップで掘り起こし、スギナの地下茎を取り除いてみました。
すぐにまた侵入はしますが、地上部だけ摘むよりはましみたい。でも作物を植えた畑や花壇ではこの手を使えま
せん。とくに芝桜や夏雪草の間に伸びるヤツは、根をまったく攻められなくて。
この花を見ると、花の名に冠されたヒメは小さいという意味だということが納得できます。花冠の大きさは0.5セ
ンチほど。およそ遠くからでも目を引くシャクナゲのイメージからはほど遠い形です。湿原の木道を歩きながらぼ
んやりながめていると、なにやら小さな桃色がかった粒が点在するだけ。気にも留めずに見逃してしまうかもし
れません。しかし立ち止まり腰をかがめて目を近づけると、恥らいに頬を染める少女のような可憐な姿が見えて
きます。花の色、形、かおりは、受粉を媒介する動物を誘うように進化したのだとか。とすれば、この花のうす桃
色も、誰かを待っての粧いということに。すぼめた小さな口から入り込んで蜜を吸うのは、どんな小さな虫なので
しょう。