地上に降りた雁の群
orion*.:‘さん、吐き気がするほど目が疲れたり、エイプリルフールでだまされたり、いろいろたいへんでした
ね。元気に復活できてよかった。
ミキイさん、教えてくれてありがとう。これからもよろしく。元気なタンチョウが野に散ったあとも、いろいろ忙しそ
うですね。ずっと続くわたしの連休をたまに分けてあげられたらいいのにね。
遠いし、ぼやけていてよくわかりませんが、カモ科のガン(雁)の仲間だと思います。空を飛ぶ群れはよく見るけ
れど、地上で会う機会はあまりなくて。3月半ばの斜里です。車を停めたのは上空をオジロが通っていたから。で
もこちらはカメラを構える前に遠ざかってしまいました。
WHO(世界保健機構)が「アルコール=悪者キャンペーン」に乗り出しています。「タ
バコ=悪者キャンペーン」の成功に味をしめたんですね。依存性や健康を害する危険性
を知らせるのには異存はないのですが、「〇〇〇〇=悪者キャンペーン」には、「オレ
の正義は世界の正義」みたいな、アメリカ的押し付けがましさがあって。とくに、
「だから高い税をかけて値段を上げさせよう」という発想には、「冗談じゃねーよ」
って感じ。酒、タバコの次に依存性があるのは ? セックスかなー。じゃあ、いつかセ
ックスに税金をかけろとかいう議論になるの ? まあ、地球上にヒトがはびこりすぎて
いるから、それもいいかな。
依存性があるものごとは、どこかヒトの本性とかかわるところがありそうな。中井
久夫という精神医学の大家が、「愛」って西欧文化特有の依存症じゃないかと、ちょ
の快楽を禁忌とした代わりに作り出した、まがい物じゃないかと疑っています。タバ
コはもともと北米インディアンが、集会で参加者の一斉トランス状態を作って、気持
ちを一つにする道具に使っていたものですよね。酒は狩猟採集の昔から、行事のとき
に醸してみんなで飲むものだったみたいだし。それが西欧人の手にかかって、個人の
鬱屈を晴らす手段として、世界中に売り込まれてしまった。
酒もタバコもセックスも、それ自体が悪というわけではなく、過剰な依存を必要と
する鬱屈を個人に強いる社会が問題なんじゃないですか。西欧文化はそういう社会を
を標的にしようとはせず、酒やタバコをスケープ・ゴートに仕立て上げたい。それで
一番苦しむのは鬱屈の吹き溜まりで生きる貧乏人というわけです。
ひょっとして、わたしが悪酔いしながら書いているんじゃないかと思っていませ
ん ? ちがいますよ。明るいうちは飲みませんから。まあ旅先は例外ですけど。