知床の滝と残雪

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  orion*.:‘さん、読んでくださってありがとうございます。はげみになります。


 まりさん、華麗にイルミネートされた車両ですね。これに乗ってご帰還とは!


 知床半島に入って、北側海岸沿い道路がウトロの街に近くなったところに、オシンコシンの滝がありま

す。例年ならまだ海は海氷に覆われ、凍結した滝は夜になるとライトアップされ、神秘的な雰囲気が漂う

場所です。おととい前の家の人に誘われて、ウトロに行ってきました。今年は岸辺に氷は見当たらず、滝

もとうとうと流れ落ちています。着いたころには気温もプラスで、もうすっかり春の陽気でした。

 この陽気にだまされて、危うく大事故になりそうに。滝の先で海に落ち込む尾根にはトンネルが穿たれ

ています。その先に雪崩から道路を守る、柱と屋根の構造物が設けられています。急斜面の山側は壁があ

りますが、海側は柱だけの吹きさらしです。このスノーシェルターの下にさしかかったとたん、車がスリ

ップし、ハンドルが効かず、蛇行を繰り返すだけ。こうなるとABSも役に立ちません。屋根下を抜けた

ところで、海際のガードレールにぶつけて、ようやく停車できました。ナンバープレートは折れ曲がり、

フロントバンパーの下の車体が破断し、下部のスモールランプがぐじゃぐじゃでした。

 運転していたのは相棒の方で、車は彼のものです。この地に長く住む彼にとっても、これほどのスリッ

プは初めての経験だそうです。道路は乾いているところが多く、日陰でもシャーベット状の雪や水溜りが

残っているだけです。トンネル内も濡れてはいません。ところが、見た目にはまったくわからないけれ

ど、海側が吹きさらしのスノーシェルター内だけは凍結していたのです。スピードが控えめでしたから、

彼もわたしもまったくケガはありませんでした。でも、けっこう通る車の多い道路ですから、対向車が来

ていたら人身事故になったでしょう。

 とりあえずお互いの無事を喜び、予定通り市街地の高台で流氷の名残を見て帰宅しましたが、わたしは

修理代がかさむのではないかと心配です。秋に買い変えたばかりの車です。彼は、自損でも補償される車

両保険をつけていたかどうか、覚えていないと言っていました。ちなみにわたしは、対人対物、搭乗者に

は保険をかけていますが、車両は入っていません。なにしろボロ車なので。