御神渡り押し合いへし合い乗り上げて

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 まりさん、夕方の茜色の空はノスタルジーを誘いますよね。


  orion*.:‘さん、このあたりではスズメも電線にあまり止まらないみたい。木々の間でやかましく囀

っています。その代わり大きなカラスやトンビが一羽ずつ電柱のてっぺんに整列していたりします。


 屈斜路湖御神渡り、今日はクローズアップの大放出です。


 強い印象を残す映像作品に出会いました。市川準監督の遺作で、「TOKYOレンダリング詞集」とい

う25分の短編です。わたしは18歳から65歳まで東京と埼玉の街中でくらしましたが、自分では街が

好きではないと思っていました。でも、この作品は地下鉄駅構内や何気ない街の片隅の風景で映像が構成

されています。ドラマなどとちがって、街が背景ではなく主役だったからでしょうか、かつて過ごした

日々へのノスタルジーを掻きたてられました。

 添えられている短い詞にも、もの思わせるところがあって。例えば、「英雄として死ぬより」は、気お

い立っていた若いころと現在の自分の落差を。「出会わなかったらよかったなんて言わないでくれ」は、

人生の終末近い身のセンチメンタリズムを。「回らぬ舌に鞭をうち」は、今なお生硬な言葉を連ねること

を生きる背骨みたいに感じている焦りを。

 自己表現への執着を捨てきれない者の哀感が、わたしの胸で共鳴したのかな。