光る窓

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 薄く氷がついた窓のガラスに朝日が当たると、小さな光の粒が散る模様が見えます。だんだん冷え込み

が深まるにつれ、変化に富んだ形が現れるのではないかと期待しています。きのう雪片を撮ろうと黒い紙

に受け止めてみました。融けるのが速すぎて失敗です。もっと寒くなってから、予め紙を冷やすなどして

また挑戦してみます。


 多摩の友人からユズが一箱届いたので、今朝ゆず味噌を作りました。冷凍しておけば半年は楽しめそう

な量です。念のためレシピをいくつか検索してみました。ほとんどが皮は黄色い部分だけ使うと書いてあ

ります。なかには白い部分を入れると苦くなるからと付け加えているものもあります。わたしも長い間そ

う思っていたのですが、去年「ためしてガッテン」を見ていて、苦味成分も香り成分も黄色い部分にある

と知りました。今度も白いところを口に入れてみましたが、やはり苦味も味も香りもありません。苦いと

いうのは、実際とちがう思い込みですね。

 根拠が吟味されることなく、世代から世代に伝わって生活に染み込んだ習慣というのは、他にもありそ

うです。嫁姑が対立しがちな理由の一つがそれではないかと、わたしは思っています。長く主婦をやって

きた人といっしょに台所仕事をしたことがあります。その人はわたしとはちがう自分の流儀に、揺るがぬ

自信をもっていました。仕事の目的からすればどちらも効率に大差ないことですから彼女に従いました

が、母から受け継いだ自分の慣習にこだわるお嫁さんだと、妥協するたびに心に滓が溜まるかもしれない

と思いました。

 ところで意味がないとわかっているのに、今朝わたしは黄色い皮だけにしてゆず味噌を作りました。な

んだか白いのをつけたままだと気持ちが悪いんです。思い込みも長くとらわれていると、理屈で左右でき

ない身体感覚みたいになるのでしょうか。