岬の朝の空と海

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 茜色の空に知床連山のシルエットが浮かび上がり、遠音別岳稜線に朝陽が顔を覗かせると、岬の岩礁

憩うカモメたちの白い羽が薄紅色に輝きます。岬の突端から戻る間に、空は青く雲は白く変わり、あたり

に光が満ちてきました。

 サハリン島と現ロシア領のその対岸や稚内周辺、紋別サロマ湖沿岸、標津、知床半島、千島列島など

には、古代文化の遺跡がたくさん発見されています。ロシアや倭人が環オホーツク海域に殖民を始める前

に、この海域でくらし、交易していた海洋民のものです。

 紀元前から数千年、ほとんど文献に名を残すことなくいま消え去ろうとしているさまざまな民族が、興

亡を繰り返しながらこの豊饒の海で生きてきました。彼らのなかにも、この場所で同じ風景を眺めて感慨

にふける人がいたのでしょうか。でも浮かんでいる船は、動力船ではなく丸太や獣皮のカヌーだったはずで

す。