湖水に溶ける赤黄色

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 風で波立つ湖面に落ちた秋の色は揺らいだり歪んだりしていましたが、中島と和琴半島に挟まれた水面

は静かに彩色を映し出していました。


 ワールドシリーズでとうとうヤンキースが勝ってしまいました。フィリーズのファンっていうわけじゃ

ないけれど、ヤンキースだけには負けないでもらいたかったのに。日本の巨人もそうですが、金に物を言

わせて看板選手を集めてくるチームは好きになれません。投手はサバシア、ペティット、野手はA.ロッ

ド、デーモン、テシェイラ、松井と集めれば、勝ってあたりまえですよね。そんなメンバーで固めても、

これまで9年間はチャンピオンになれなかったから、自前で地道に選手を育てるチームの引き立て役とし

てまあ許せたのですけど。

 金持ちに反感をもつのは貧乏人のひがみかな。生まれてからずっと貧乏から抜け出す機会を与えられな

かった人には、正当にひがむ権利があると思います。でも、そういう人のなかにもヤンキースや巨人のフ

ァンがいます。本当にどん底を這い回るしかないと、逆に力あるものへの憧れが強くなることもあるみた

い。同じ貧乏人でもわたしはチャンスがなかったわけではなく、ことあるごとに浮かび上がる選択肢を放

棄してきた結果ですから、自業自得です。それにいまのところはまだどん底生活ではありません。だから

かえって、気楽にひがみなんて言えるのかも。

 わたしみたいなエセ貧乏人でなくて本当の貧乏人が、いっせいに堂々とひがむことができていたら、い

まのアメリカや日本みたいな社会にはならないですよね。たとえば、ヤンキースや巨人は金持ちにしか支

持されないとしたら ?