枯れ木のある風景

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 小清水高原、藻琴山展望台、摩周湖西外輪山地域など、標高300メートルから600メートルの高原

地帯では、たくさんの枯れ木が目に入ります。屈斜路摩周湖畔線(52号線)や湖畔林道で湖水際の森のな

かを走っているときは気がつきませんでした。いくら北海道でも、この標高では森林限界に達していませ

ん。実際藻琴山は1000メートルの山頂まで樹木が茂っています。オホーツク海から吹きつける寒風

も、摩周岳、西別岳、標津岳、斜里岳と続く山脈に緩和さているはずです。他に木々を立ち枯れさせた

原因があるのだと思います。

 カルデラを作った大規模噴火は3万年ほど前におさまったとされています。しかし、1938年の屈斜

路湖地震で湖底から硫黄が噴出して魚類を絶滅させています。有毒ガスがすべて湖水に溶け込んだはずは

ないので、風に乗って来たガスにさらされたところで立ち枯れが起きたのでしょうか。一本の木から、枯

枝と緑の葉を茂らせた枝の両方が出ているものもあります。笹原に孤立している木々もあります。70年

ほどの時間をかけてゆっくり森が再生している途中なのかな。もしそうなら、湖畔の低地は気温や風の条

件がよかったので、先に回復したと考えられます。

 これは確かな根拠のない想像ですから、別な原因があるのかもしれません。回復過程ではなく、道路を

作ったために森が消えていっている姿だ、などということはないでしょうね。