スイレンは白がいい
るのか、少しはっきりすることもありますから。もっとも表現し切れずに抜け落ちてしまうものがあっ
て、本当はそっちの方がだいじたったりもしますけど。
美幌や北見で、８月になってからスイレンを眼にしたり、開花記事を読んだりしました。記憶している
季節感とはずれています。千葉県の野田公園にある大きな群落は６月が盛りだったような。もっともあれ
は茎の先に咲いていましたから、スイレンではなくて蓮ですね。どちらも水は濁っていても、白い花はと
ても清純な感じです。ヒツジグサという呼称から連想する色よりずっと透明感があって、何度見てもその
たびに惹かれます。スイレンはやっぱり白がいい。
夏が涼しかったので早めでもいいかと、おととい秋播き野菜の種を播きました。掘り返して畝を作る作
業は１時間半ほどだったにもかかわらず、きのうから座ったり立ったりすると息が詰まるような痛みが腰
に来ます。聞く人がいないから我慢する必要もないので、そのたびに悲鳴をあげています。
若いときは、あそこが痛い、ここが具合が悪いというお年寄りの愚痴を、口にしてどうにかなるもので
はないのに聞き苦しいこと、みたいに感じていました。でも、いざわが身のことになると、こうして書き
たくなります。カッコ悪いよね。
でもまあ、若い人もまだ元気なお年よりも、いずれは老いの残酷さが身に沁みることになるのだから、
予備知識として知ってもらっておくのもいいかな、と。
