ワッカ原生花園の空と草原

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 6月22日、迫力ある雲がワッカ原生花園にかぶさって、四方に青く広がる空の単調さを防いでいま

す。ネイチャーセンター裏のサロマ湖南端は橋で区切られ、独立した小さな湖のような印象です。その水

面ではアオサギが遊び、砂浜に散らばる小さな孔から、もぐらたたきのようなリズムで潮が吹き上がりま

す。姿の見えない貝のしわざ ? 気をつけないと、芽生えて間もないサンゴソウを踏みそうです。草原と

の境目でひそやかに花を開いていたのは、ウミミドリでしょうか。砂浜と駐車場の間を埋める草原の緑

は、咲き誇るエゾスカシユリを引き立てる背景です。


 今朝は3時に目覚めてそのまま、早世したスウェーデンの作家ラーソンの小説・『ミレニアム 2』の

下を読んでいました。波乱万丈で一気読みを誘う力のあるミステりーです。3部作で、日本ではまだ3部

は出ていないみたい。それぞれが400ページを超す上下二冊ですから、読み応えがあります。リクエス

ト本の次の四冊が届いたと連絡があったので、取りに行く前に読み終わろうとしています。さいわいここ

2日雨が続いて、庭に下りたり遠出したりはできないので、好都合です。でも、連日マリナーズの試合が

放送されているので、それも見なくてはならないし。

 手ごたえある本を読んでいるときはホントに楽しい。幼いころ知能障害を疑われていたわたしを、さり

げなく本の世界に誘導してくれた亡き父に感謝。仕事を離れ、誰はばかることなく楽しみにふけることが

できる老年期は、さまざまに身体の不調を補ってお釣りがきます。かつてのように、12時間も24時間

も、一心に読み続けることができないのは残念ですけど。

 目が疲れて時々休まなくてはなりません。何年か前に目医者が指摘した緑内障が進んでいるのかも。と

はいえ、先の心配よりはいまの楽しみ。避けられない先の不幸をいま思い悩むのは、一度ですむ苦痛を二

度味わうことですから、人生の無駄遣いですよね。