オムサロ原生花園にて
覚め、毛布を一枚追加しました。北見局のデータ放送によると、美幌の最低気温は1桁だったとか。あま
り騒がれてはいないようですが、7月の気温としてはこのところ低すぎる日が多いような気がします。
大雪山系で夏山ではあまり例のない規模の遭難が起きています。トムラウシも美瑛岳も2千メートルを
超えますから、内地だと富士山や北岳に相当する気温になるのかな。旭岳への登山口に使われた旭岳温泉
が、美幌より暖かということはないでしょう。とすれば、稜線の気温が0度を割った可能性もあります。
さらに強風が吹いていたそうですから、多分体感温度は冬並み。冬山用のキルティング、オーバーズボン
などの用意まではしていなかったと思います。
内地旅行社のパックツァーだとか。ガイドも、日程の限られたツァーを組むクライアントの営業を配慮
して、判断を誤ったのでしょうか。北海道では、夏山といえども侮るべからず、ですね。わたしはまだ元
気だった過去に3回、夏休み期間の旭岳で急に襲ってきた雨風の寒さに恐れをなして、姿見の池までも行
かずに引き返したことがあります。
写真は6月21日に撮った紋別オムサロ原生花園の花です。同月5日には彩の主役は、ハマハタザオと
センダイハギだったのに、もうアヤメ(カキツバタかも)とハマナスに変わっていました。白い花はヒナギ
クだと思います。もともとの在来植物ではありません。市街地からはかなり離れていて、見回しても人家
は遠いのですが、国道脇で道の駅を兼ねた管理棟があるので、立ち寄る車がたくさんあります。タイヤな
どに付着した種が持ち込まれることはあるでしょう。せめて、はるかな北の浜辺の雰囲気があるこの原生
花園では、外来植物の侵入を防いで、固有の植生を護れるといいのに。