釧路湿原のミツガシワ

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 去年は6月17日に釧路湿原温根内遊歩道でミツガシワの花が最盛期だったのに、今年は、13日にも

う終わりかけていて、25日にはほとんど葉っぱだけになっていました。ウチの庭では低温の日が多くて

植物の成長が遅かったと思うのですが、ここは逆だったのでしょうか。同じ太平洋側でも、あやめが原は

アヤメの開花が遅れていました。ところが霧多布岬ではエゾタンポポもハクサンチドリも去年より早く

て、枯れた花が目立っていましから、地域差というよりそれぞれの植物で好む気候がちがうのかも。

 わたしがこの花を好きなのはなぜかなー。水面に近い茎の下部についた花は開き、穂先に蕾が残ってい

るころ、白のなかに薄紅色がにじむような風情があります。その微妙な色合いに、12,3歳の少女が恥

らう笑顔を連想したから ? 全部開花して白一色なったり、まして葉だけがたくましく茂るようにった

ら、そんな魅力はありません。


 できのいい小説を読んでいるとき、わたしはしみじみしあわせです。いまは村上春樹の『1Q84』。

特に好きな作家ではないし、人気小説には失望することが多いのですが、この本はおいしいものをちびち

び味わうように、じっくり読み進めています。期待して手に取ったのに、文章が下手だったり、読者やメ

ディアに媚る意図が透けて見えたりすると、損したみたいで腹がたちます。この本にはそんな気配があり

ません。

 ハイビジョン特集アンデス 天空の鏡」という番組を見ました。ボリビアの山地にある大塩原をじっ

くり撮っています。はじめて目にする美しい映像です。読みたい本、見たい映像、行きたい場所が尽きま

せん。いつか「見るべきものは見た、もういい」という心境になる日が来るのでしょうか。