雪浅いころの美幌川

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 12月下旬、美幌川原に雪はまだあまり積もっていません。霧氷もそこそこです。でも、朝の寒さは厳

しく、枯枝の鳥(ヒヨドリかな)も縮こまっているような。ここ一週間ほどは最低気温が-15度を下回る

日はあまりなく、写真の日よりむしろ暖かい感じです。


 このまえ金土市に行ったら、バラ積みの白カブの前に、10個50円と書いた紙が置かれていました。

ここまで読んで1個の間違いじゃないの、と思った方はいません? わたしはそう思いました。手のひら

サイズの大きいのがたくさん混じっています。しなびているわけでもありません。この値段ホント? と

疑いながら、旨みをたっぷり吸って口のなかで溶ける煮物の味を思い浮かべました。レジで500円と打

たれたらいやだなと、一瞬ちゅうちょした後で、大きなものを10個袋に入れてもって行ったら、表示ど

おり50円でした。

 近所の農家が、これ以出荷が遅れればスが入ってダメになると思って、タダよりはいいかと、売りに出

したのでしょうか。魚の棚にキズありのキンキが3匹250円で並んでいました。買って煮付けにした

ら、十分鮮度があります。味に問題はないのです。形がよければ1匹で1000円以上の値をつけられる

魚です。網走の漁師さんが、捨てるよりはいいかと、捨て値で市場に出したのかな。この店にはときど

き、生産者の事情が見えそうな物が並びます。こういう昔ながらの流通の名残は魅力です。おかげでわた

しの一ヶ月の食料費は、万札1枚ちょっとで足ります。お酒を別にしてですけど。

 生協を含め大手スーパーには、近隣から仕入れて、流通費のかからない分だけ安く売るという姿勢があ

まり見えないのは、なぜでしょう。本社が大量に一括仕入れをして、同じ値を付けて各店に配るのでしょ

うか。それなら、個々の生産者や地方市場の事情が反映されません。産地に近い田舎でも流通経費が上乗

せされた値段になります。産地から遠い大都会より、地元が安くてもいいのではないでしょうか。都会は

地方より豊かで、田舎にはないメリットがたくさんあります。地元物産が安くなれば、ささやかな格差是

正になるのに。イノベーション企業のホールフーズは、本社は仕入れに関与せず、各店がそれぞれのチー

ムの判断で地元から仕入れて値付けをしているとか。

 ちなみに、カブは煮しめ、くずあんかけ、甘酢漬け、糠漬けにして、おいしく食べきりました。まだス

は入っていませんでした。味噌汁の実にする分を残すのを忘れたのが残念。