陽が昇る

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 町の郊外で日の出を追いました。雪景色だともっと印象的なのでしょうが、このあたりが雪原になるの

はもう少し後になりそうです。


 数日前のフリーペーパーに無暖房住宅の広告がありました。町の郊外に建築中だとか。ソーラーウォー

ル、ガラスの内側にアルミパネル、太陽熱で温めた空気を室内に取り入れる給気ファンなどを使うようで

す。体温と家電製品から出る熱が加わって、暖房設備が不要になります。数年前の「日経サイエンス

で、-40度になるところに、無暖房住宅を建てたアメリカの科学者が書いた記事を見ていましたので、

技術的には可能であることは知っていました。今ではスウェーデンなどで実用化されていて、美幌の会社

はそのノウハウを取り入れたものだそうです。

 わたしの年間暖房費は、灯油と電気を合わせて、30万円程度。20年で600万。初期投資を20年

で回収するコストをみて、400万程度までの建築費の増加なら有効な投資ではないでしょうか。もっと

も、アメリカの科学者は、暖房設備が必要なくなった分だけ、従来建築より安くすんだと書いています。

美幌で建てられている物件の建築費はわかりません。

 息子が売り出し中の住宅団地に家を建てるつもりだと電話してきました。田舎なので土地が安く、夫婦

ともに資格が必要な職業でローンが組みやすいのでしょう。もっとも、6年間受けた奨学金の返済もあり

ますから、楽ではないでしょうね。わたしは、とにかく建てるのなら、省エネで太陽光または燃料電池

電付住宅がいいのではと言いましたが、無理なようです。建築条件をつけている会社にそのノウハウがな

いみたい。

 景気対策として住宅ローンの税控除が増額されるようです。同じ額の財政支出をするにしても、太陽光

発電や無暖房住宅に大幅な助成をするのであれば、息子も建築会社も考えたかも。メリハリをつければ、

需要刺激効果は同じで、建築会社やユーザーにエネルギー転換を促すことができます。一律の減税や給付

では、従来型の産業を温存することになるだけです。財政出動をするなら、改革の動機になるようにすれ

ばいいのに。正しいビジョンのない指導者は、国民の未来を翳(かげ)らせることになります。