滝見橋の紅葉
0月13日はカメラを手にした人でにぎわっていました。
CONGRATULATION RAYS! 去年最下位のレイズがとうとうリーグ優勝です。レッドソックスに3勝3敗で
並ばれたときには、やはりダメかとあきらめかけたのですが、最終戦でねばり勝ちです。心配だったリリ
ーフ陣で、メジャーに昇格して間もないライスが、度胸満点の投球で最終回のマウンドを守り切りまし
た。岩村が捕球したボールを持って自らベースを踏み、跳び上がって両手を突き上げ歓喜の叫びを上げる
幕切れです。
レッドソックスは、先発・リリーフともに手堅い投手力があり、爆発力のある打撃陣をそろえ、パペル
ボンが鬼のような形相でセーブを守ります。選手層が厚く、伝統のある強豪です。レイズはその相手に、
経験の薄い若いプレーヤーと他チームでだいじにされないまま移ってきたプレーヤーが一丸となって、一
歩も引かず挑み続けました。負けた試合でも、エラーをしても、力を抜いたりあきらめたりせず、最後ま
で緊迫した試合で観客を魅せました。
MVPに選ばれたガーザが典型的です。メジャー3年目で、前チームでは勝てない投手だったのに、レイ
ズに来て11勝。リーグ優勝決定シリーズではレギュラーシーズンにまして大活躍です。このチームには
新米・新入りプレーヤーを溶け込ませ、安心して力を出させる雰囲気が感じられます。打撃力が乏しく、
手堅い守りで地区優勝をしたはずなのに、ポストシーズンではホームランでもレッドソックスを圧倒しま
した。
マリナーズは、大金をはたいて取ってきたプレーヤーも登用した若手も力を出せないまま、大敗して終
わりました。ねばり腰の感じられない試合がほとんどで、ほんとにふがいない。モイヤーは放出するし、
城島は先発させないし、イチローには陰口を叩く。チーム一丸という雰囲気がありません。レイズとは対
照的です。メンバーの素質や才能を開花させるのには環境がだいじ。野球以外の組織でも同じでしょう。
なによりもこの点で経営者や指導者の能力が問われます。