エゾ雷鳥

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 16日に富山からの一行をワツカ原生花園に案内する途中、オホーツクの森を通ることを思いつきまし

た。ハンドルを握っていたのは息子の妻です。山中の砂利道の運転は経験がないとのことでしたが、やっ

てみるというので入りました。白樺十字路から展望台に向かって登っているとき、前をよたよた歩く鳥を

3羽見つけ、車を止めました。轢かないようにゆっくり車を発進させても飛び立つこともなく、先へ先へ

と道を行きます。なんだか雷鳥に似ているけど、こんなところにいるはずもないし。そう思いながら、フ

ロントグラス越しに何枚か撮っているうちに脇にどいてくれたので、そのまま通過しました。

 展望台駐車場の説明版を見ていたら、エゾライチョウという名前があります。やはり雷鳥の仲間でし

た。家に帰ってから検索してみました。雷鳥のように高山ではなく、平地や低山の森に棲む。2,30年

前までは北海道のいたるところにいて、美味なためさかんに獲られ、クリスマスなどに食されたり輸出さ

れたりしていた。今ではめったに見られず絶滅も危惧されているが、情報不足とされいまだに指定は狩猟

鳥のままだ、とか。

 それと知っていれば、望遠に付け替えて車を下り、きちんと撮ったのに。残念なことをしました。今後

再び出会う機会があるかどうか。何度も行っている森なのに、見たのは今度が初めてですから。まあ富山

の一行に見てもらえたのだからよしとしますか。動物園ならともかく、彼らが野生のこの鳥を見るのは、

最初で最後かもしれません。

 初めはおっかなびっくりだったドライバーも、森の出口に向かうころにはだいぶ慣れて、人にも車にも

出会わなかったこともあり、かなりスピードを上げていてました。わたしは内心少し心配になっていたん

ですよ。突然カーブの先に対向車の姿が現れて急ブレーキ。何とかすれ違ってからは彼女の運転も慎重に

なっていました。わたしもこれまで、この森で向こうから来る車と行き違った記憶はありません。