ぎやかに小型船の練習をしている風景がありました。次々新手が来ていましたので、期末の体育特別授業
だったのかも。体育だとすれば楽しい授業ですね。
湖の対岸には海への狭い切れ目が見えています。左手の砂洲の突端近くにはキャンプ場があって、かな
り端まで近づくことができます。右手のワッカ原生花園側は湧き水のある中間地点で道が途切れていま
す。端まで近づけないこともなさそうですが、砂浜伝いに行くか藪漕ぎ覚悟で踏み跡をたどるか、どちら
にしても歩きにくそうです。
この辺りの湖に近い森に、縄文、続縄文、擦文期の遺物を展示する建物や復元竪穴住居があります。時
代が新しくなるにつれて住居跡の面積が広くなっていました。家族または複合家族が一棟に住んだのでし
ょうか。中に入ると外から見るより広い感じです。
炉に火が入って懐かしい煙のにおいが立ち込めている棟がありました。山の部落に住んでいた子どもの
ときに訪れた近所の家を思い出しました。床が張られている面積が少ないだけで、他はあんまりちがわな
いみたい。近代化が及ぶ前だと、土地に生きるくらしは縄文期からそれほど変化していなかったのでしょ
うか。
藁屋根の上に見える緑は芽を山菜として食べるタラの木でした。住居周辺に食用になる植物を集め、ほ
んの一足でいける海岸で貝や魚を採っていたのでしょう。