霧多布湿原6月の花

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 タムラのコメントどおりフキです。湿原の小高くなってところや周辺では森が育ちはじめていて、その

下草はフキとシダ植物が主役です。フキは場所によっては人の背より高く伸びます。お隣の津別町ではい

まの時期に収穫して、全国に出荷します。釧路湿原の森では、フキの葉が海原の波のように広がる風景を

撮りました。そのうちにアップします。イチゲが名の一部になっている花はたくさんありますが、フタマ

タイチゲは高山植物の趣がありますね。でも北海道の低層湿原に見られる花のようです。内地にはないの

かもしれません。


 もう一度フタマタイチゲの別な写真を載せます。2枚目はエゾタチツボスミレです。たくさんの種類が

あるスミレの仲間は、終わっていたり終わりかけているものが多いけれども、この種はまだあちこちで見

ることがあります。6月の釧路地方はオホーツク地方よりかなり寒く、この湿原ではいまが盛りの時季み

たいです。次の2枚はクシロハナシノブ。「釧路湿原へようこそ」というサイトでは、6,7月に咲く釧

路湿原の花が90種紹介されています。クシロハナシノブもそのなかにあります。エゾハナシノブの湿原

型で、道東に特有らしいです。
 
 最後の一枚はエゾムラサキではないかと思います。北見フラワーパラダイスなどでも出会いました。こ

ちらでは特に珍しい野草ではないのですが、クローズアップにするとかわいく、木の下で煙るように群れ

ているのも風情があって、わたしは好きです。ワスレナグサはこの花の仲間ですね。確か万葉集に、「茜

さす紫野行き・・・・」「紫のにおえる君を・・・・」という、額田王と大海皇子の相聞歌があったような。この

紫は同じ科の草でしょうか。