に出たのは初めてです。9時ちょっと過ぎた郊外には、幻想的な並木風景がありました。霧氷をまとい、
後ろから陽光を受ける、葉を落とした白樺が立ち並んでいます。透明な輝きが次々わたしを迎えてくれま
した。撮りたかったのですが駐車スペースが現れません。山道に近づくともう枝は裸。帰りは昼を過ぎて
いましたから、予想通り無愛想な枯れ木だけです。朝は通る車がほとんどなかったのだから、わずかな間
路肩に停まって撮ればよかったと、まだ後悔しています。
10時前の美幌側坂道には凍結が残っていました。速度を落として慎重に運転します。一台の大型トラ
ックに追い抜かれた以外は後続車にあおられることもなく、無事に峠の展望台に到着です。珍しく風がな
く、水蒸気の少ない澄んだ空に、白く化粧した斜里岳が鮮やかに浮かんでいます。いつまでも見飽きない
気持ちですが、昼の暖かいうちに帰りたいので、未練を捨てて湖に下ります。急カーブは続くものの、南
に面した湖側はあまりスリップの心配がありませんでした。