千畳崩れ

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 人が積んだ石壁のような写真は、道道85号線を然別湖に向かって北上する途中で撮ったものです。巨

大岩石が自然崩落してできたとか。千畳くずれという看板がありましたが、固有名詞ではなく、このよう

な地形を言うようです。ウェブで検索したら、この一帯に何箇所かあると書かれていました。ナキウサギ

の生息地である、とも。

 きのうNHKが大雪山の四季を特集していました(道内だけの放送みたい)。それによると、100万年

ほど前、この山岳地帯に大噴火が起き30万年ほど続きました。大量のマグマが山々の間を埋めて広大な

高原ができました。その面積もその雪渓に夏蓄えられている雪の量も、日本一です。思うに、このときか

それ以後の噴火でできた岩石が、周りの風化によって露出して層雲峡や天人峡の柱状節理を形作ったので

しょう。

 然別湖一帯は大雪・十勝山塊の南限です。山腹に屹立していた火成岩が風化して崩れ落ち、千畳くずれ

と呼ばれる地形になったのだと思います。わたしが行ったのは、木々の葉の赤や黄色が深まりはじめてい

るころでした。