天都山晩秋

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 17日に自治会バス旅行で天都山と卯原内へ。朝のうち小雨模様で、終日はっきりしない天気でした。

それでも天都山の高台では、網走から斜里に向かって弧を描く海岸線、濤沸湖、斜里岳が見えています。

雲の下に広がる日ざしのない風景は、近景には紅葉が残るものの、全体的には晩秋の印象です。それだけ

に、足元に咲くリンドウの青紫が鮮やかでした。卯原内のサンゴソウはすっかり茶色。一ヶ月前に見た、

緋色と人と車でにぎわう光景が幻みたい。

 能取湖畔の旅館で摂った昼食で、網走の脳外科を退院したばかりの自治会長と隣り合わせになりまし

た。小脳に血栓ができて救急車で運ばれたけれども、詰まった血管が細く、手当てが早かったため、障害

は残らなかったという話です。お酒は断っていましたが、元気に宴会に参加できてうれしそうでした。彼

は校長を勤め上げた人だそうです。

 話の延長でわたしが、「突然死はいやだ、最後は脳以外の癌がいい、それも末期になってから見つかる

のが。そうすれば、きちんと後始末してからホスピスに行けばいいから。一応尊厳死の宣言は書いて息子

に見せてある」、というようなことを言いました。隣の女性が、「でも、道東にはホスピスはないです

よ、今度忘年会のときにでも詳しい話を聞かせてください」と、身を乗り出してきました。なにしろ、バ

スガイドの経験でもありそうな世話役以外、19名の参加者のほとんどが65歳以上でしたから。