牡丹  自然との共棲

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 ゆみこさん、丸瀬布で見た白い藤は紫のものより遅咲きのようです。全体としてそろそろ終わりかけて

いるなかで、この一本は房の根元だけ開花し、先はまだ蕾でした。


 リンデンさんの言うように、自然はいいものだけれど、人が鑑賞しやすいように整備するのはたいへん

みたい。来週行く予定のワッカ原生花園で、ハマナスさび病てんぐ巣病が発生し、遊歩道沿いだけで

も2800本が枯れているとか。来月から人手を入れて枯れたものを除去・焼却するそうです。

 今日の写真はフラパラの牡丹ですが、この公園ではいつ行っても何人もの人が作業しています。ウチの

庭でわずかな畑の草を抜き、敷地周りを整えるだけでも、わたしの腰は悲鳴を上げます。高度200メート

ル、車で登る道だけでも1.5キロはある公園全体の整備は、さぞきついでしょうね。

 フィンランドなどヨーロッパの森林は、日本のように潅木が茂って藪になることはなく、大木の下に羊

や豚を放牧するのに適した草地が広がっていると、本で読みました。だからロビンフットの仲間たちは、

縦横に駆け回れたのでしょう。気候のちがいでしょうか。それとも、牧畜に適するように、千年、二千年

と人が手を加えた続けた結果でしょうか。

 北海道で林道や遊歩道を外れて藪に入るのはたいへんです。鉈が必要だったり、棘に刺されたりしま

す。それに刺したり噛んだりする虫がおびただしい。一足林に入っただけで、必ず何匹ものダニが付きま

す。あのかゆさ ! 思い出しただけでむずむずします。海岸近い森のハエは、アブでもないのに、人を刺

します。それも衣服の上から。

 アイヌやその前のオホーツク文化人は、こんな森とも共棲する知恵と忍耐があったのですね。紋別近郊

のオムサロ遺跡では、森の木の下をきれいに整備して住居を復元していました。昔も、藪を刈って、家の

周りに有用な植物を植えていたのでしょう。アマゾンは別でしょうが、北海道では原生林をそのまま放置

するのではなく、手を入れて森林再生と人のくらしや楽しみとを、両立させるのが正解だと思います。