フラパラの鬼ゲシ

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 写真のオリエンタルポピーは和名が鬼ゲシだそうです。とても大きな花です。

 リンデンさん、いつかぜひ道東に来てください。フラパラ以外にもいいところがいっぱいあります。

  
 NHKのハイビジョン特集・世界里山紀行でフィンランドがとりあげられていました。見ていてふと、

アイヌ民族が栄えて文明化したら、こんな国を作ったのではないかと思いました。

 フィンランドでは、森林を原生林のままにしておくのではなく、生活に必要な分はどんどん伐って、白

樺の薬効成分や松の強い脂を効果的に使う。ただし手を入れて森の再生を援ける。ベリーやきのこなどの

森の恵みは、土地の所有権に関係なく、だれでも採集することが許されている。クマは狩るけれどその魂

の再生を祈る。バクテリアが活発ではない寒冷地だから、アリや他の虫をだいじにして、その分解能を利

用する。耕地に巣作りする鳥たちを保護して、害虫やネズミの駆除に役立てる。動植物との、共棲とアミ

ニズムに似た交感が、世界一の経済競争力を誇るこの国で、いまも息づいています。

 北海道では、多くの林道に「私有地に付き立ち入り禁止」の看板が立てられ、自由に動植物を採集でき

る森が減っていると聞きました。その一方で、希少な野や山の花が根こそぎにされ、原生林に手をつける

なと叫ばれ、鹿が増えて木を枯らし、クマが人里近くに出没して騒ぎになります。共棲・交感の知恵が失

われてしまったからでしょう。そのことと、日本の経済的停滞や出生率減少とが、どこかでつながってい

るような気がします。