〔原発〕
ゆめラジさん、わたしも原発は廃止の方向に行くべきだと思っています。核融合とちがって、核分裂に
は暴走の危険があること、高濃度放射性廃棄物の将来にも安全な処理方法が確立していないこと、が理由
です。だから、次の三条件が満たされれば原発に反対しません。 〇?里篌然災害に伴い住民の安全が
損なわれる確率が限りなくゼロに近づく。◆,發箸發畔鋓庸修充満している宇宙空間やマントルへの廃
棄のような、安全な廃棄物処理技術が確立する。 ´△魎泙猗電コストが再生可能エネルギーによる
発電コストを下回る。素人考えですが、この三条件が満たされるより、核融合が実用化されるほうが早い
ような気がしています。
スウェーデンは水力と核分裂ですべての電力をまかなっています。フィンランドは廃棄物最終処理な
どを、長い時間をかけて慎重に準備した上で、このほど原発の新設を決定しました。二酸化炭素濃度上昇
による温暖化の危険をとても重視しているからでしょう。この両国のことはわかりませんが、日本の科
学、行政、企業のシステムには不安を感じますので、国内ではできるだけ早く、廃棄の道筋をつけてほし
いと思っています。
しかし、すでに国内発電量の三分の一を占めている原発を廃棄する道筋の作成は、容易ではないでしょ
う。節電でその分の電力消費を減らすなどは、生活の現実や社会的公平や自然な民衆意識を考えると、間
違った主張だと思います。代替エネルギー(二酸化炭素を増やさない)の準備と平行しなければ、原発廃止
は実現しないでしょう。いまのわたしには、そのプログラムを提案する能力がありませんので、一般論を
超える発言は控えようと思っています。
浜岡原発のような緊急の危険性の指摘がある問題では、徹底した公開討論が行われるべきです。意図的
な弱点隠しと、危機感をあおろうとするセンセーショナリズムの両方を、厳しく排除する。冷静で客観的
根拠にもとづく議論が交わされる場をつくり、その合意が実行されるようになれば、日本の未来に希望が
もてるようになります。