早春の能取岬

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 風寒くワシやトンビが高く飛ぶ3月17日の能取岬です。


 ベイビーと過ごした6日が終わりました。抱き上げると泣き止んで腕の中で機嫌よくまるめる唇も、別

れにジイジの指を固く握って離そうとしなかった小さな手も、しばらくは見られなくなります。それにし

ても、ジイジとはなんて得な立場なのでしょう。むずかるのをあやして寝かしつけることも、オムツを替

えることも、大人の食事に参加したがる手を抑えて片手で食べることも、要するにしんどいことはすべて

親にゆだねて、ごきげんなときだけ抱いたり遊んでもらったりすればいいのですから。

 若い親たちのけなげな姿を見ていて、あらためて思いました。幼い命の身勝手な要求に応えずにいられ

ない本能があったから、わたしたちは、形づくられはじめた心の核に世界への信頼を刻み、成長して社会

関係を結ぶことができ、これまで存続してきたのだ、と。それでも、親から離れて寝る時間があるだけ、

チンパンジーよりは楽でしょうか。チンプの赤ちゃんは一瞬たりとも母親から離れることなく、オシッコ

もウンチも母親の体に垂れ流しです。