光が変える雪景色

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 陽が蔭ると少年の日々を過ごした越後の山村の陰鬱な風景を思い出します。何日も何日も降り続いて、

積もる雪は一階の窓を越え、板囲いした屋内で昼でも電灯をつけて過ごすのです。飯山線が一週間不通に

なることもまれではありませんでした。こちらでは、一昼夜降り続くことはほとんどありません。曇って

いると思うと、一瞬の後に陽が輝いて、白銀の世界が光で満ち溢れます。

 昨日はいい天気だと喜んでいるいたら、陽のさすなかで急に風が出て細かい雪片が舞いはじめ、やがて

暗くなり霏々としたぼたん雪に変りました。でも長くは続きません。玄関前の除雪をしている間に晴れ

てきて、赤く輝く夕陽で一日が終わりました。若かったころ、吹雪のなかを下るうちに、突然金白色の明

るい風景のなかに出た経験があります。四月の立山を下山しているときでした。ここ美幌では暖かい室内

にいて冬山の気分を味わえます。