避難所生活初体験

イメージ 1

イメージ 2

 朝の10時半ごろパソコンに向かってプログを書こうとしていたとき、玄関のベルが鳴って、若い女の人が顔をのぞかせました。なんだろうと思ったら、いきなり「役場のものです、洪水の危険があって、避難勧告が出ているので、避難場所に行ってください、」と言うのです。確かに雨風は激しく、ウチの台所は雨漏りがしてなべと洗いおけで受けていたけど、そんな緊急事態とは思っていなかったから、ちょっとあわてました。「どうしても行かないといけませんか」とたずねたら、「まだ警報ですから絶対にということではありませんが、危険ですから行ってください、」とかなり強固です。
 しかたないとあきらめ、その気になったらいつでも写真撮りに行けるように着替えや雨具なんか詰めてあるかばんに、飲み物、おやつ、新聞、読もうと思っていた本を放り込んで、車を出しました。運転しながら見たら確かに、美幌川堤と道路の間の草むらはとうとうと水の流れる川になっています。避難所の小学校に着いたら、係りの人は何人も待機していましたが、避難者は2・3人という感じで、広い体育館はがらんとしていました。でもだんだん集まってきて、最終的には100人は超えたようです。1時過ぎにおにぎりと豚汁、6時過ぎにカレーライスとウーロン茶。避難勧告はウチの町内だけですから、人手も足りているようで、おにぎりもあまっていて、ほしければいくつでも、という具合です。毛布も請求すれば何枚でも貸してもらえるようでしたが、暖房が効いていてわたしは2枚で十分でした。
 顔見知りの近所の人の話では、避難したのは14年ぶりくらいということでした。この場所に家を買ったときから、温暖化傾向が進んでいるようでもあるし、こんなこともあるだろうとはどこかで思っていました。その点、高台のほうが安全だとはわかっていましたが、水辺が好きなので、まあーいいかと決めたわけです。高台は高台で、先日断水騒ぎがあって、ほとんど一日水道が止まったようです。この辺は低地ですから、ずっと水を使えました。
 ゆっくり新聞や本を読んで退屈はしませんでしたが、タバコをすうとき寒くて雨が吹き付ける入り口の外に出なければならないのに、ちょっと閉口。7時過ぎ、まだ避難指示(勧告と命令の中間)が出たままでしたが、ぽつぽつ帰る人が出てきて、係りの人も止める様子はなかったので、わたしも帰ってきて、いまパソコンに向かっているわけです。