知床峠は雲のなか

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 天気の神様が祟(たた)ってるね、これは。なにか悪いことしたのかなぁー。これまで3回の遠出はいつもそう。はじめの釧路湿原は、川下りの途中で霧雨になって、夜から次の日にかけて土砂降りだった。紋別のときは、一日目が霧で、翌朝日の出を撮ろうと楽しみにしていたらやっぱり雨だったし。この2回とも美幌に着いたらいい天気だったんだから。今回は念入りに予報を確かめて出発したんだよ。根室地方は月曜日が晴れ時々曇りで、火曜日は晴れのち曇り。ところがどう、まあ知床のウトロ側までは晴れてた(写真一枚目)。ところが横断道路に入るとどんどん暗くなって、まるで黒雲の中に突入していくみたい、と思う間もなく、ざあざあ降り。知床連山のすばらしい景色が見えるはずの峠では、かろうじて石碑の写真が撮れただけで、傘は風でおばけになるありさま。下界は晴れてるんだろうと期待して羅臼に下りたら、期待外れ。道路には水が溜まり、ただでさえうら寂しい知床南海岸がまるで泣いてるみたい(三枚目の写真)。
 知床半島を抜けたら雨が止んでいて、標津(しべつ)からは晴れだった。野付半島両岸の荒涼とした風景には、明るい光よりくすんだ空が似合うんだけど、片道25キロほどの半島全体に広がる原生花園の秋の花々が輝いていたから、まあよかったよ。ところが、今度こそオホーツク海に昇る朝日を、と楽しみにしていたのに、今朝は厚い雲がかぶさっていて、わずかに雲の切れ間から色彩がこぼれ、それを受ける海域が少し明るくなっただけ。そして今日の予報。根室地方は昼から雨で、北見地方は朝から降るって言うじゃない。前日の予報を信じてサンルームの戸をあけてまま出てきていたし、雨の中を走るのもいやだから、朝食を済ますとすぐ、7時半前に出発したよ。観光船で尾岱沼(おだいとう)を回って三度目のトドワラ見物、という予定がフィになっちゃった。
 予報は本当に当てにならない。知床を通らずに斜里に向かう244号線で雨になって、ワイパー全開のところも。サンルームが水浸しかと心配しながら美幌に近づいたら、これが降ってなんだよ。2日分のトマトを収穫して隣の家にもって行き、午後いっぱいかかって写真を編集しながらパソコンに取り込んでいて、今に至るまで雨は落ちてこない。天気に翻弄された二日間でした。まあ、楽しかったけどね。全長450キロ(そのうち320キロは一日目のメーター)、月曜5時半出発、火曜9時半帰着の旅でした。明日からはこの旅のいろんな写真を順々に載せるよ。