フィンランド・モデルは好きになれますか 19

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第一部
 『ゲド戦記』の作者ル=グウィンの新作を読みました。『ギフト 西のはての年代記 1』というファンタジー小説です。あまりファンタジーは読まないのですが、この人の作品は読みます。続きが楽しみ。
 今日の写真は和琴半島の林のなかをたどる散策路です。

第二部
     フィンランド・モデルは好きになれますか 19
2 フィンランド人の一生
 (4)社会人・納税者として、そして老齢期
 〔女性の地位〕
 両国の男女就業率を比較する。就業率とは労働できる年齢人口に有業者が占める割合である。
                     表 9
                 フィンランド     日本
           男性       75.6%    76.6%
           女性       72.1%    52.6%
              00年 А々盒極啝辧  01年 韻ら
   
 男性は両国とも約四分の三は働いていて、フィンランドは女性の働く割合もそれに近い。だが日本では働く女性はほぼ半分である。

 女性が働いて得る給与・賃金は男性の何パーセントになるかを比較する。
                    表 10
     フィンランド:80.4%(03年 阿ら)  
     日本:常用労働者30人以上および同5人以上 49.5%、1-4人 53.0%
        (04年 韻ら)  
  
 日本女性全体が働いて稼ぐ金額は、男性全体の四分の一ということだ。フィンランドを基準にすれば、福祉の貧困が、日本女性の潜在的勤労能力の四分の二以上を埋もれさせていると言える。┐砲海書かれている。「二十一世紀の今日、(フィンランドのー引用者)女性たちは、大統領、閣僚、会社社長に専務取締役、大学教授、大女優にアスリートなど社会の主導権をにぎる地位で活躍している。」
 (この章終わり)