枯枝に着いた霧氷の透明感が好きです。そして昇りたての陽に輝くきらきらも。光と視線の角度がうまくマッチ
したとき、見飽きた景色が一瞬だけ幻想的な美しさを開示してくれます。カメラを構えてその一瞬を再現しようとし
ても、なかなかうまくいきません。パソコン画面の絵はほんの名残しかとどめていないことが多くて。5枚目にわ
ずかに写っていますが、雪の表面の乱反射がつくる彩も微妙です。目には確かに見えていたのに、画面を暗くし
ないと現れません。想像力を全開にしてあなたの脳裏に氷雪の幻想世界を広げる、その手がかりに使ってもら
えたら、つたないわたしの写真も少しは意味があるというもの。