夜明け前

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 暗い空の三日月を遅いシャッターで撮ると、両端の細い部分が写らず、そのかわり肉眼では見えない影の部

分がかすかに。うす明るくなりはじめてから外で撮れば、尖った先端もはっきりしています。山際に射す光がしだ

いに強くなり、手前の農家もよく見えてきます。でもカメラは肉眼より明暗の適応範囲が狭く、建物群の姿は判然

としません。

 光の強い夏の昼に日なたと日陰の両方にまたがる花を撮るのもダメです。カメラにはヒトの脳のような、視覚信

号を調整する知能は組み込まれていないのでしょうか。それとも高級種だとだいじょうぶで、わたしのが安物だか

らかな。

 日の出と反対側、南西の空に浮かぶ雲が少し色づいています。もっと強烈な朝焼けになる日もあるのですが、

この日はあまり色濃くなりませんでした。人工物とちがって自然の景観は、毎日・毎年繰り返される現象でも、き

っちり同じにはなりませんね。なんだか、「日々変わるのが自然の時間だよ、同じ繰り返しは二度とないよ」と言

われているみたい。人生も後戻りできませんよね。