砂湯の白鳥
そらさん、ほんとに人に何がおきようと、自然は無関心に自分の営みを続けますよね。今度のようなことがある
と、それが非情にも感じられます。わたしはまだ、去年と同じような気持ちで春を待つことができていません。でも
だんだん平常心が戻って、変わらない自然に慰められるのでしょうね。
2週間ほど前に屈斜路湖畔の砂湯にいた白鳥の群れです。今年はトリインフルの影響で餌の販売が行われて
いないためか、例年より数が少ないようです。大地震があったとかトリインフルで死んだ仲間がいるとかは、ここ
の白鳥の行動に影響しないでしょうね。それより餌をくれる人がいるか、氷の融け具合はどうか、ついばむ小魚
や藻が多いか少ないか、自分の雛は安全かなど、身の回りのことだけを案じて、ひたすら生きつづけているのだ
と思います。
テレビで災害場面を繰り返し目にして、赤ちゃん返りしたり情緒が不安定になったりする幼児が少なくないと、
報じられています。幼児だけでなく大人でもテレビ漬けになっているとPTSDの可能性があるとか。わたしもニュ
ースから目をそらし、いつものことをする時間を持たなくてはと思いながら、なかなか気力が湧かず映画やドラマ
を見たり、すり鉢でハーブをいつまでもすり潰したりして、ぐずぐず過ごしています。それでも少しずつは本も読
めるようになってきました。