暮れていく秋の田園

まりさん、ハートマークがお気に召しましたか。サボテンの花もびっしり付いた赤い実も見事ですね。ポルト

ル楽しんできてください。


 そらさん、写っている丸い建物、スキー場のロッジなんですよ。網走市民が協力して冬のゲレンデを花園に仕

立てています。

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 美幌郊外の田園地帯で夕景を撮りました。土が露出しているのはタマネギの収穫あとでしょうか。ビートはまだ

青々としています。赤っぽく見えるのは春まき小麦かな。


 尖閣諸島海域で起きた事件をめぐるあれこれ、なんだか気持ちが悪い。ロシアが実効支配している北方四島

海域や韓国が実効支配している竹島付近で、日本漁船が起こした事件と仮想してみましょう。日本が領有権を

主張している海域だからと強行出漁した日本漁船が、停船を命じる相手国の監視船にぶつかり、拿捕されたとし

ます。政府や世論は漁船船長を英雄視して拿捕・逮捕は不当だと主張するでしょうか。いまだとそれはちょっと考

えられません。

 大日本帝国の時代だったらどうでしょう。日露戦争終戦処理をめぐって、世論は政府の「弱腰外交」に激高し

ました。為政者は当時のメディアや民衆感情の反応を見て、国威・国力増強の旗を掲げれば、国内不満分子を

強行弾圧してもだいじょうぶだと思ったのではないでしょうか。今の中国は当時の日本に劣らず、国力・軍事力に

自信をもっているでしょう。相手国の実効支配を無視する強硬姿勢が国際世論に与えるマイナス効果は承知し

ながら、中国政府はその国内効果を捨てがたいと判断したのだと思います。

 日本は武力による国際紛争解決を放棄する憲法をもっています。国際政治力学の冷厳な現実を前に、この憲

法の精神をどのように守り抜くのか、日本国民の胆力が試される事件のような気がします。アメリカが尖閣諸島

海域は日米安保の対象に含まれると言明しています。外国の武力に守ってもらうというのも、本来の憲法精神に

反します。

 いまはまだ中国も軍事的に攻撃を仕掛ける兆しはありません。ただ、小出しですが、経済戦争は仕掛けられて

いるかも。「毅然として」と言う人たちは、経済面で「欲しがりません勝つまでは」の覚悟をしているのでしょうか。中

国からの食糧と資源の輸入を続け、この巨大市場で得られる利益も損ないたくないのなら、「毅然として」などと

言うべきではないでしょう。武力では対抗しないが、無法には断じて屈しないという選択は、よほどの覚悟がない

と貫けませんね。