呼人の森の福寿草

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 光が乏しい森の福寿草は、鉢に仕立てられていたり陽だまりに咲いていたりする福寿草とちがって、自

分たちのテリトリーで繁殖しているという自信みたいなものが感じられます。呼人半島突端の高台をめぐ

る遊歩道周辺は群落が次から次へと続く印象でした。ガクがあまり長くないようなので、能取岬にみられ

絶滅危惧種の北見福寿草ではないのかもしれません。高台を去って低い湿地に降りると、主役が水芭蕉

に変わります。


 数日前から歯痛がひどくなっています。金曜日は内科の検査日だったので歯医者に行きそびれ、昨日今

日は休診です。椎間板ヘルニアのために外科で処方してもらった鎮痛剤でごまかしていますが、眠くなっ

たり軽い風邪のような症状が出たりして、気分がすぐれません。気は進まないけど、明日は治療してもら

うしかないみたい。

 埼玉にいたとき技量はすぐれているけれど尊大な歯医者、下手だけど気安い歯医者、両方が中程度の歯

医者の3軒を知っていて、症状で行く先を選びました。人口が2万に満たない美幌町に、歯医者は7,8

軒とわりあい多くあります。そのうち2軒にはかかりました。技量と接客態度の両方がベスト、は無理み

たい。せめてどちらかはましな出会いを求めて、また別な歯医者を訪ねてみましょう。


 大腸ガンのときは余命の心配があったりして気分は深刻でしたが、先を考えないそのときの苦痛だけ比

べれば、歯の方が陰性で耐え難いような。人では単純な身体痛に意識が絡むので複雑な苦痛に変わるので

すね。瞬間に集中して雑念を払うことができれば、ガン痛も歯痛と同じようなものなのでしょうか。動物

はきっとそうなのだと思います。