雪と枝の共作

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 雪国の人には見なれた風景でしょうね。わたしも、毎年二階家が埋まるほど積もる山村でくらしていた

子どものころは、とくに気にかけることはありませんでした。4月までほとんど毎日暗い雲が低く垂れ込

め、ひたすら降り続く裏日本では、雪景色を楽しむ気持ちにならなくてあたりまえです。

 こちらの冬はあまり深く積もらず、日の出前後は雲がたなびくものの、すぐに明るい太陽が白い野山を

輝かせる日が多くなります。カメラを手に歩いていると、何気ない自然の造形がもつおもしろさに、つい

シャッターを押す回数も多くなるというものです。今日は冬枯れの枝と雪が共同して公園に作ったオブジ

ェを見てください。

 色彩が乏しくなりますから、小鳥がついばみ残したナナカマドの実の赤は貴重なアクセントです。イチ

イや松に着く雪は丸まって、鏡餅や大福を思わせます。今冬、季節労務者の就業支援のため、町でも割合

大きな予算が組まれました。公園の樹木刈り込みもその事業の一環です。整えられた黒っぽいエゾムラサ

ツツジの枝の間を埋める白い雪は、幾何学模様のようなおもしろさです。寒々と孤立する枯れ木も、雪

に飾られるとなかなかのもの、そう思いませんか?