こっち来いよ!キツネ君

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 「話が遠いよ。もっとこっちに来いよ、キツネ君」

 「おまえ、何たくらんでんだ。オラ行ねえよ」

 「だいじょうぶ、何もしないって。来ないならこっちから行くよ」

 「バ、バカ、来るな。近づいたらオラー逃げるぞ」

 「わかった、わかった。ほら片膝ついたろう、動かないから」

 「おまえ手に構えたのそれ何だ。鉄砲じゃねーのか」

 「カメラだよ。今シャッター押したけど、何ともないだろう」

 「そうだな。ヤバイもんじゃなさそうだ。ほんじゃ、ちょっくら遊んでやるか」

 というような対話(もちろんわたしの空想のなかで)の後で、キツネ君が近づいてくれました。