オホーツク大氷原

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 地図を探したりしないでください。タイトルはわたしが造語した架空の地名ですから。能取岬からまっ

たく水面が見えず、どこまでも氷の原野が広がっていました。これではオホーツク「海」とは言いにくいで

すよ。空と陸の境界線は地平線、空と海なら水平線ですが、空と海上の氷が出会う線は何と呼べばいいの

でしょう。かすかに曲線を描いているのがわかります。地球は球形だと納得できます。

 最初に網走の鱒浦海岸で撮りました。あまり天気がいいのでそのまま能取岬まで思い切って足をのばし

ます。能取湖側から入ったのですが、道路は開通していたものの、行程の半分以上が雪上走行。いつも8

0キロ近くで走っていた道です。ついアクセルを踏み込みたくなるのを我慢して、40キロに抑えるのも

けっこうたいへん。トンネルの入り口前のパーキングでかなりの時間駐車していましたが、後ろから来る

車はまったくなく、トンネルを出てきたのも一台だけです。岬は閑散としていて踏み跡もないかもと心配

になりました。でも、スパッツも山用スキーも車に入っていますから、いざとなればそれをつければいい

と思い、そのまま進みます。

 ところが岬は、大型観光バス一台、タクシー数台、乗用車がたくさん停まっていて、観光客でにぎわっ

ています。突端まで雪が踏み固められ、道になっています。そういえば日曜日でした。ほとんどが網走市

街側から登って来たのでしょう。わたしが移り住んだおととしはまだトンネルが工事中で、岬への道路は

5月まで閉鎖されていました。通年開通となったこの2年間で、能取岬は流氷と知床半島を望む冬の観光

スポットとして知られるようになってきたのでしょう。この日知床は雲に隠れて見えませんでしたが、青

空の下にどこまでも広がる大氷原を展望できたのですから、みなさん満足したでしょう。

 いま流氷情報を開いてみました。きのうは道北の枝幸から根室まで海岸はびっしり氷で埋まり、先端は

国後島樺太まで続いています。北に向かって氷原をどこまでも歩き続けたら、ロシア本土まで行けたか

も。これだけ本格的な流氷接岸は近年まれなことかもしれません。大規模な流氷が見たいという念願がか

ないました。きのうは意地悪されませんでした。