ピントのずれたこの騒ぎー高校必修科目履修もれ

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 大学受験に必要な科目を勉強させるために、世界史などの必修科目を履修させなかった高校生をどうするのかが、連日報道される騒ぎになってる。これってほんとに21世紀の事件なの? わたしゃ、SFの世界の喜劇みたいな非現実感をおぼえたね。
 まじめそうな高校生が、国際交流のためには世界史の授業がだいじだ、なんて投書してた。16にもなって、自分が必要だと思うことを、必修科目にされなきゃ学べないの? いまを生きてんだろ。世界を知る資料なんて庶民の手の届くとこになかった江戸時代じゃないだよ。図書室にだってネットにだって、世界史の資料なんていくらでもあるじゃん。
 いまどきこんな「まじめ」な生徒育てる教育が非現実的なんだよ。自分の周りの現実を見回して、自分はどんな知識や技能が、学びたいか必要かを、敏感に知ろうとする態度を養う。学びたいことや役に立つことを学ぶのに、必要なヒント・道具・その使い方を教えて、自分でやらせる。それが現代の基礎教育や中等教育だってこと、教育の研究が進んでる国じゃ常識だよ。
 暗記が多いから受験に世界史を選ばないんだって。パソコンで検索すれば一発で出てくるようなことをちぃちゃな頭の中にいちいち暗記するのが、いまでも「べんきょ」なんだ。知識は本やネットにいっぱいあるから、どういう問題意識で何を検索するか、資料をどう批判するかを学ぶこと、それに説得力ある形で再構成し表現する練習が、歴史の勉強じゃないのかね。入試なんかパソコンや参考書の持込を自由にすりゃいいんだよ。

 今日の写真は北見緑のセンターの温室、中と外観。