飲み放題食べ放題の大イベント

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 先週金曜日の夕方突然、わたしが取ってる朝日新聞の販売店の店長が家に来ました。「募集していた池田町ワインまつりツァーで、ドタキャンが一人出たけど、いまさら切符は払い戻してもらえないし、無駄にするのはもったいないから、ただにするので参加しないか、」と言うんです。このツァーのことは知っていましたが、飲み食いだけで一日使うなんてと、申し込んでいませんでした。なぜわたしのところに話がきたのかわかりませんが、6千円ほどの料金をただにして誘ってくれるのは好意だろうと思い、受けることにしました。ツァー料金は、ワイン飲み放題、肉と野菜食べ放題の3千500円の入場券、それにチャーターしたガイド付き観光バスの代金です。
 会場は町のワイン工場(ワイン城)のイベント広場で、札幌や北見など道内各地と本州からの来場者でごった返していました。入り口で紙皿、コップ、箸のセットをもらい、中に入ります。新聞販売店の人たちも初めてのようで、どういうシステムになっているのかわからないまま、とにかくあちこちに人だかりのしている煙の上がる網のひとつに近づいてみました。ワインは何箇所かセットされた樽から自分でコップに好きなだけ汲めばいいし、肉と野菜はどの網にも待機している数人のスタッフが次々補給するので、それを勝手に焼いて食べればいい、とわかりました。その他に牛一頭を丸焼きにしたのがあって、順に並べばもらうこともできるのですが、並ぶのが嫌いなわたしは、もっぱらバーベキュー。
 なんとも豪快なもので、赤・白・ロゼのワインも、牛肉も、生ハンバーグも、生ソーセージも、野菜も、品切れということがないんです。少なくなれば補充されるし、スタッフに声をかければ、どれでも渡してくれます。牛肉は霜降りのロースも少し硬い肩肉もごっちゃになっていて、塩とコショーがしてあるだけですが、生で食べられそうに新鮮でした。慣れたら、ロースだけ狙うこつもわかりました。ワインも肉も安物じゃないようで、とてもおいしい。カロリー・コントロールのことも忘れ、食べまくり飲みまくり、お腹いっぱいになって、周辺の写真を撮ろうと、外に出ることにしました。
 出口でまた戻りますかと聞かれ、もう食べられないだろうと思ったのですが、中の写真も撮りたいしと、「はい」と答えたら、スタンプを押すと言うので、半券を差し出したのですが、それじゃないと、手の甲に押されました。ワイン城やブドウ畑や町の写真を撮って、中に戻るとき、新しいコップだけもらい、右手にカメラ左手にワインを持って、人にぶつからないように、シートを踏まないようにと慎重に歩き回りました。入り口近くの網の周りは混雑しているのですが、奥に行くと二・三人しか囲んでいないところもあります。会場の上には煙がたなびき、どこでもいいにおいがします。またつまみたくなり、スタッフに箸をもらって、焼きあがっておいしそうなのに手を伸ばしてそのまま口へ。自分で焼かずに仕上がったのを掻っ攫っても、だれも文句を言わず、みんなニコニコしています。おいしいワインと牛肉がふんだんにあると、気持ちが寛容になるんですね。カメラをポケットにしまい、箸とコップを手にあちこち回りながら、けっきょく2時間食べ続けました。
 バスのところに戻って一服しながら戻る人を見ていたら、みんな実に満足そうな顔をしています。おいしいものは人を和ませてくれるようで、見知らぬ人がみんな仲間みたいな気分になります。わたしは人混みが嫌いなはずじゃなかった ? 考えてみたら、自分で運転して行ったのでは飲めないわけで、バス・ツァーだからよかったんです。帰りのバスで池田の町の警官が飲酒運転の取締りをしているのを見ました。小耳に挟んだ話では、人出は5千人を超えたようです。女性はトイレでかなり行列したようです。20分並んだという人の戻りが遅く、バスは20分遅れで帰路に着きました。