ブッシュとビンラディンー依存する抗争

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 トドマツと思ってたけど、イチイだったんだね。指摘してくれてありがとう。近所の人がただマツとだけ呼んでたものだから、マツの種類を図鑑で見て、一番似てたのですっかりそう思い込んでた。
 今日の写真はナナカマドで間違いないよね。夕方町で買い物してたら真っ赤な夕焼け雲が半分建物の陰からのぞいていて、全景を写真に撮ろうと、あわてて高台の霊園に車を走らせたんだけど、着いたときには小さくなってた。とりあえず撮って、ついでに並木のナナカマドも撮ったのがこれ。もう暗くなってたのでフラッシュで。

 歴史にはときどき見られることだが、兄弟のように似た特徴を持つ二人の権力者が、互いに対立する立場にいて、攻撃しあいながら、相手の存在を利用して大きくなるというケースがある。現代ではスターリンヒットラーがそうだった。スターリンが兄、ヒットラーが弟の役回り。兄が先に世に出る。弟は兄をライバル視して、打ち負かそうと頑張って大きくなる。兄は弟に追い越されまいと努力して力を蓄える。ヒットラーは、先に独裁権力の座に駆け上っていたスターリン=共産主義を悪の根源とするイメージを振りまいて、欧米諸国の目をくらませ、スターリンより思想的にはるかに上質なドイツ国内の共産主義者たちを抹殺し、のし上がって専制権力を振るった。それ自体はほとんど思想的意味がないのに、効果的に恐怖の熱狂をあおる言葉を駆使し、陰惨な権力行使を推し進めた点で、二人はまさに兄弟だ。彼らの社会掌握度は深かったから、彼らに起因する死者の数は百万、千万の単位にのぼる。戦死者を除いてもだ。
 カール・マルクスの名言がある。歴史は二度繰り返す、一度目は悲劇として、二度目は喜劇として、というものだ。ビンラディンとブッシュの関係は、スターリンヒットラーの依存的抗争の喜劇的再現のようなところがある。ブッシュは弟だ。ビンラディンとその影響課の勢力を悪の権化と言いつのって、人権無視の治安強化と外国市民殺戮という権力・武力行使を貫く。ビンラディンの一党がいなかったら、彼はここまで強権を振るえなかった。もし一期目の選挙でゴアが大統領になっていて、より理性的な政策を採っていたら、アルカイダは今ほど有名にはなれなかった。二人は、人の命より宗教的原理主義が大事という点で、兄弟だ。二度目は喜劇だから、二人は一度目ほど深くは社会を支配できない。だから彼らに起因する死者の数は万、十万の単位で納まっている。