旅に出たときのほか雲を見なくなったのは東京でくらしはじめてからだ。高校生のとき、空を見ながら雪道をずっと歩いて、見知らぬ土地で日が暮れかかってあわてたことがあった。信濃川に架かる橋の上で、何度水と雲を眺めたことだろう。その前の6年間は標高…
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